アンバーグリスと対面！

昨日
コスメ開発でお世話になっているメーカーさんに訪問商談に行ってきました。
そこで、人生2回目のアンバーグリスとの対面を果たしてきました(^O^)
（1回目は国立科学博物館）

今では幻のアンバーグリス。
龍涎香（りゅうぜんこう）とも言います。
これ、なんだかわかりますか？見た目は黒い岩です。

実はマッコウクジラの腸内にできる結石のようなものです。
すべてのマッコウクジラの腸にできるわけではなく、
しかも一説にはオスにしかできないとも言われているそうです。


メーカーさんの社長さんは
癌みたいなもの、ともおしゃっていました。

ではどうやって人間が手にいれるのか？？
海中でマッコウクジラが死に、肉体が分解されると同時に
龍涎香が露出して海面に浮上する。
それが長い年月、大海原を漂い、日光と海水とで
「洗われ」、どこかの浜辺に流れ着く・・・。
それを人間が発見する。
なんてロマンチックなんでしょう！

そして、これは何に使うのでしょうか？
龍涎香→香り
香料なんです。
古代ローマ時代から香料として使われ
アラビヤ商人らがギリシャやローマに売っていたそうです。
不老長寿の薬として、媚薬として、そして金同等の価値として取り扱われてたそうです。
日本にも中国経由で「龍のよだれ」と伝わっていたそうです。


鯨の体内から出てきたばかりのものは悪臭を放ちとても使えるものではなく
十数年かけて日光と海水で「洗われ」てこそ
表現しようもないほどの極上の香りを放つそうです。

今では貴重ゆえ
人工的に合成された香料で再現されることがほとんどとのことです。

香りっていつの時代も
貴重であり権力の象徴としても扱われてきました。

だから香水や香を収めておく容器や瓶って
芸術品、美術品としても価値があるんですよね、きっと。

商品開発をしていると
こういう歴史を感じる貴重な情報にも触れることができます(^-^)
（ヨシカワ）